2011年3月2日

新卒準備カレンダー2011春のアドベントに向けて: おすすめの本

(新卒準備カレンダー2011春  http://atnd.org/events/13324  向けのエントリーです.)

おすすめの本,といえば,いろいろとありますが
かな.私が読んだのは原著の
の方です.

この本の著者 Chad Fowler が最初にこの本を出した時のタイトルは,"My Job Went To India" (日本語版では「オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド」というタイトルが付いていた)だった.私自身が仕事を探さなければならない状況になっていたこともあり,かなり真剣に読んだ記憶がある.詳しいことは中身を読んでもらうとして,この本の要点を短かくまとめると

  • 常に学び続けていなければ,いつか手持ちの技術だけでは食えなくなる時が来る
  • プログラミングという限られた一芸だけではもう食えない(プログラミングに限らないが)
  • 燃え尽きないように,そして自分の欠点を知って,定期的に自分を振り返ること
ということだと思う.著者はこれらの要点について,プログラマの視点で実にうまくまとめている.この本の話題自身はプログラマに限った話ではなく,他のプロフェッショナリズムを特に要求される仕事の人が読んでも十分面白いだろう.人生の基本的な課題として,どうやって世界の中で自分を差別化していくか,そして過労で燃え尽きないようにするかという,相反する目標を達成していくことを学ぶには,とても良い本だと思う.